オンライン会議に日本語字幕を出す方法(Zoom・Teams・Google Meet)
公開日: 2026-09-09
英語のオンライン会議で、こんな思いをしたことはないでしょうか。
- 相手の言っていることが 8 割はわかるが、残りの 2 割が肝心なところだった
- 聞き返すのは気が引けるので、わかったふりをして後で議事録を確認している
- 会議ツールの字幕機能を探したが、自分の権限では有効にできなかった
最後の点は特にどうしようもありません。Zoom や Teams、Google Meet の字幕・翻訳機能は、主催者側の設定や上位プランに依存することが多く、参加者の立場では手の打ちようがないからです。相手が海外の取引先なら、字幕を有効にしてくださいとお願いするのも現実的ではありません。
この記事では、主催者の設定を一切必要とせず、参加者側だけで日本語字幕を出す方法を説明します。
使うもの
LiveSub というウェブサイトです。インストールも会員登録も不要で、ブラウザで開くだけで使えます。
しくみは、ブラウザのタブで鳴っている音声を受け取り、自分のパソコンの中で文字にして日本語に訳すというものです。会議ツール側から見れば、あなたはただ会議に参加しているだけで、何も追加していません。
会議で使う前に、必ず確認してください
技術的な話の前に、こちらを先に書きます。
会議の内容を文字にして残すことは、相手にとって「記録されている」ことと同じです。 社内の規程や取引先との取り決めで、会議の記録が制限されている場合があります。使う前に確認してください。必要であれば、会議の冒頭で「聞き取りの補助に字幕を使わせてください」と一言添えるのが安全です。
技術的には音声はあなたのパソコンから出ませんが、画面に出た文字を保存できる以上、扱いとしては記録に近いものになります。この点は理解したうえでお使いください。
手順
1. 会議はブラウザで開く
これが重要です。Zoom や Teams のアプリではなく、ブラウザ版で会議に参加してください。
- Zoom: 参加リンクを開いたときの「ブラウザから参加」を選びます
- Microsoft Teams: 「このブラウザで続ける」を選びます
- Google Meet: もともとブラウザで動きます
ブラウザのタブで音が鳴っている必要があるためです。
Windows をお使いの場合、共有ダイアログで「画面全体」を選ぶと、パソコン全体の音(アプリの音を含む)を拾える場合があります。ただし対応は環境によって異なるため、確実なのはブラウザ版で参加する方法です。
2. LiveSub を開いて準備する
別のタブで https://livesubweb.com/ を開きます。
「何を見ますか?」では 「標準」 を選んでください。会議は話が続くので、精度より字幕の遅れにくさを優先します。
初回だけ、音声認識の部品を読み込みます(73MB ほど)。会議が始まる前に済ませておいてください。 2 回目からは不要です。
3. 「開始(タブを共有)」を押す
共有ダイアログが出たら、次のとおり操作します。
- 上のタブから 「Chrome のタブ」 を選ぶ
- 会議のタブを選ぶ
- 左下の 「タブの音声も共有する」にチェックを入れる
- 「共有」を押す
3 番のチェックを忘れると、音が届かず字幕が出ません。うまくいかないときは、まずここを確認してください。
4. 小窓に出して、会議を見ながら読む
「最前面の小窓に表示」を押すと、字幕だけが小さな別ウィンドウになり、常に手前に表示されます。会議の画面を大きくしたまま字幕を読めます。窓の大きさと位置は自由に変えられ、さかのぼって読み返すこともできます。
聞き逃した箇所を後から確認できるので、会議中に慌てて聞き返す必要がなくなります。
会議で効いてくる使い方
用語集に社名・製品名を登録しておく
会議では、社名・製品名・担当者名が繰り返し出てきます。音声認識はこうした固有名詞を苦手とし、毎回違う表記で書いてしまうことがあります。
会議の前に「用語集」へ登録しておくと、その表記に揃えて直してくれます。2 分の準備で、字幕の読みやすさがはっきり変わります。
文字起こしを残して議事録に使う
「文字起こしをダウンロード」を押すと、時刻つきで原文と訳文が並んだテキストが保存できます。会議後に要点をまとめるとき、記憶だけに頼らずに済みます。
日本語の発言を英語字幕にすることもできます
「翻訳の向き」を切り替えると、日本語 → 英語もできます。海外の相手に自分たちの説明を字幕つきで見てもらう、という使い方も可能です。切り替えは会議中でもできます。
知っておいたほうがよいこと
- パソコンの Chrome または Microsoft Edge が必要です。 スマートフォンでは動きません
- 2 秒ほど遅れます。 同時通訳のようにはなりません。聞き取りの補助として使ってください
- 人名は間違えることがあります。 用語集で補えますが、完全ではありません
- 複数人が同時に話すと精度が落ちます
- 時間制限はありません。長い会議でも使えます
まとめ
主催者の設定を待つ必要も、相手にお願いする必要もありません。参加者の側だけで用意できます。
会議の前に一度、手順を試しておくことをおすすめします。本番でいきなり操作すると、共有ダイアログで迷う可能性があるためです。