海外のライブ配信に日本語字幕を出す方法(無料・インストール不要)
公開日: 2026-09-09
海外のライブ配信を見ていて、こう思ったことはないでしょうか。
- YouTube の自動字幕が、ライブだと出ない・遅れる・そもそも設定に無い
- 字幕が出ても英語のままで、読んでいる間に話が進んでしまう
- 画面の字幕はコピーできないので、翻訳サイトに貼ることもできない
実際、Chrome の字幕を画面キャプチャして OCR で読み取り、DeepL に貼るという回避策を紹介している記事まであります。かなりの手間です。
この記事では、ブラウザだけで、英語の音声に日本語字幕をリアルタイムで出す方法を説明します。無料で、インストールも会員登録も要りません。
使うもの
LiveSub というウェブサイトを使います。ページを開くだけで動きます。
しくみは単純です。ブラウザの「タブを共有」の機能で、いま見ている配信の音だけを受け取り、その音声をあなたのパソコンの中で文字にして、日本語に訳して表示します。
大事なのは、音声がインターネット上のどこかに送られるわけではないことです。音声認識はあなたのパソコンの中で完結します。会議や、人に聞かれたくない内容でも使えるのはこのためです。
必要なもの
- Chrome(Microsoft Edge でも動きます)。Safari や Firefox では動きません
- パソコン。スマートフォンでは「タブを共有」の機能が無いため使えません
- 最初の 1 回だけ、音声認識の部品をダウンロードします(73MB ほど)。2 回目からは不要です
手順
1. サイトを開く
Chrome で https://livesubweb.com/ を開きます。
2. 「何を見ますか?」を選ぶ
画面左上に選択欄があります。**ライブ配信を見るなら「標準」**を選んでください。表に理由が書いてありますが、要するに次のような違いです。
| 見るもの | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 生放送・ライブ配信 | 標準 | 字幕が遅れにくい |
| 録画・あとから見る動画 | 高精度 | 地名や人名に強い |
| パソコンの動きが重い | 軽量 | いちばん軽い |
あとから切り替えられるので、迷ったらそのままで大丈夫です。
3. 「開始(タブを共有)」を押す
押すと、Chrome の共有ダイアログが出ます。ここが唯一つまずきやすいところなので、順番に説明します。
- 上のタブから 「Chrome のタブ」 を選びます(「画面全体」ではありません)
- 一覧から、配信を再生しているタブを選びます
- 左下の 「タブの音声も共有する」にチェックが入っていることを必ず確認します
- 「共有」を押します
3 番のチェックを忘れると、音が届かず字幕がまったく出ません。うまくいかないときは、まずここを疑ってください。
4. 字幕が出る
あとは配信を再生するだけです。英語が聞こえてから字幕が出るまで、2 秒ほどの間があります。音声認識と翻訳を挟むので、この待ち時間はどうしても発生します。
5. 配信を見ながら字幕を読む
「最前面の小窓に表示」を押すと、字幕だけが小さな別ウィンドウになり、常に手前に表示されます。配信を全画面にしたまま字幕を読めるので、実際に使うときはこれが便利です。
表示は「原文と訳文」「訳文のみ」「原文のみ」から選べます。英語の勉強を兼ねているなら「原文と訳文」、内容だけ追いたいなら「訳文のみ」がおすすめです。
こんな使い方もできます
- 日本語 → 英語にも切り替えられます。日本語の配信に英語字幕を出せます
- 文字起こしを保存できます。あとで読み返したいときや、要点をまとめたいときに使えます
- 時間制限がありません。何時間の配信でも使えます
正直に言っておくこと
万能ではありません。使う前に知っておいたほうがよい点を書きます。
- 固有名詞は苦手です。人名、地名、作品名などは間違えることがあります。気になる語は「用語集」に登録しておくと直ります
- 2 秒ほど遅れます。同時通訳のようにはなりません
- 音楽や効果音の多い場面では精度が落ちます
- Chrome とパソコンが必要です
それでも、字幕がまったく無い配信を「だいたい分かる」状態にできるという点で、実用の範囲だと感じています。
まとめ
字幕が付いていない海外の配信でも、ブラウザだけで日本語字幕を出せます。インストールも登録も要らないので、まず一度試してみて、合わなければ閉じるだけです。